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味の素、東海事業所、川崎事業所内に新工場/投資額400億円

2017年10月2日

 味の素(東京都中央区)は29日、三重県四日市市の東海事業所と神奈川県川崎市の川崎事業所内に新工場を建設すると発表した。

 今回、同社事業所の一部、クノール食品(株)と味の素パッケージング(株)の生産体制を集約・再編し、新会社を2019年4月に設立する予定。

 また、総額約400億円の設備投資により、調味料・加工食品の5つの生産拠点を3拠点に集約し、同社川崎事業所内、東海事業所内に新会社の工場を建設する。竣工は東海事業所内が2019年度下期、川崎事業所内が2021年度上期を予定している。

 新工場は、調味料・加工食品の生産体制の集約・再編や増産により、2022年度以降、年間約70億円EBITDAを改善し、対象事業の利益率を約2%向上させる。

 また、製造・包装一貫体制の確立やICT活用・自動化等の先端技術導入により、2021年度に生産工場での労働生産性を現状の約2倍に高めることや、最先端の省エネ技術等の導入により、フードロス削減、排出CO2極小化等、環境負荷低減も図る。

 さらに、製造と包装の同期生産を指向し、原料・中間製品の在庫圧縮を図る。また生産体制の集約・再編を契機に他社との共同物流を含む物流効率の改善に結びつけ、サプライチェーン全体で在庫を削減し資産効率の大幅向上を進める。

■ 設備投資概要

総投資額:約400億円
新会社設立:2019年4月

◇ 東海事業所
所在地:三重県四日市市大字日永1730番地
新工場竣工予定:2019年度下期

◇ 川崎事業所
所在地:神奈川県川崎市川崎区鈴木町1番1号
新工場竣工予定:2021年度上期

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