日本触媒、大阪府吹田市に中分子原薬合成施設を建設
2017年10月3日
化学品を製造する日本触媒(東京都千代田区)は2日、大阪府吹田市の吹田地区研究所内に中分子原薬合成施設を建設すると発表した。
新棟の延床面積は約3,000㎡で、液相自動合成装置、大量分取精製装置、凍結乾燥機等の製造設備や品質試験関連分析装置類を導入する。2018年12月の完成、2019年4月の稼働開始を予定する。
同社の健康・医療事業は、次世代医薬品シーズの研究開発・臨床開発から製造受託まで一貫したサービスを提供する創薬支援事業の確立を目指している。
今後、市場拡大が見込まれるペプチド医薬原薬、核酸医薬原薬、及びDDS分野の領域で新技術を持つ企業との提携を進める一方で、同該領域における医薬品原薬の製造機能確立・強化を検討していた。
今回建設する中分子原薬合成施設は同該領域において国内有数の製造規模を有している。2016年9月に完工した医薬合成研究室とあわせて、ペプチド医薬、核酸医薬の原薬についてmgスケールの小規模合成から年産kgスケールの合成までのGMPに準拠した製造が可能となる。
■ 新棟概要
所在地:大阪府吹田市西御旅町5-8(吹田地区研究所内)
延床面積:約3,000㎡
主要設備:ペプチド、核酸医薬の固相および液相自動合成装置、大量分取精製装置、凍結乾燥機等の製造設備、品質試験関連分析装置類を導入
対応法令等:日米欧三極GMP、PIC/S GMP
完成予定:2018年12月
稼働開始予定:2019年4月