デンカ生研、新潟工場でがん治療ウイルス製剤設備が完成
2017年10月11日
デンカは6日、ワクチンなどを製造するデンカ生研(東京都中央区)が、新潟工場内で建設を進めていた、がん治療ウイルス製剤「G47Δ(デルタ)」製造設備(41号棟)を、10月5日に竣工したと発表した。
「G47Δ」は、遺伝子改変単純ヘルペスウイルスⅠ型を用いた新しいコンセプトのがん治療薬で、2015年より膠芽腫(こうがしゅ/悪性脳腫瘍の一種) を対象としたフェーズ2医師主導治験が行われている。
デンカ生研は、東京大学医科学研究所 藤堂具紀教授からの委託により、実用化に向けた大量生産法の開発を2015年より進め、今回の初期製造設備の完成に至った。同設備の稼働時期については、本製剤が厚生労働省から製造販売が承認された後となる。
デンカ生研の綾部社長は「ワクチン、検査試薬に加えて3本目の柱を得たことで、より一層の飛躍を図っていく」と述べた。
■ 設備概要
所在地:新潟県五泉市南本町1-2-2(新潟工場内)
設備:がん治療ウイルス製剤「G47Δ(デルタ)」製造設備(41号棟)
竣工:2017年10月5日