日本ガイシ、NOxセンサーの増産/石川工場・ポーランド工場で設備投資
2017年10月12日
日本ガイシ(愛知県名古屋市)は11日、NGKセラミックデバイス石川工場の素子製造設備と、NGKセラミックスポーランドのセンサー組み立て設備を増設すると発表した。
NOxセンサーは自動車の排気管に装着され、排ガスに含まれるNOx濃度をppm(100万分の1)レベルの高精度でリアルタイムに測定し、排ガス浄化装置の制御や故障診断に使用されている。
近年では、世界的なディーゼル車の排ガス規制強化や欧州の新規制への対応のため、排ガス後処理システムのより精密な制御が必要とされることから、NOxセンサーの搭載車数・搭載本数の増加が見込まれており、今後も需要拡大が続く見通し。
同社によると、現在の生産能力を大きく上回る需要が予想されることから増産投資を決定したとしている。投資額は約140億円で、2019年度に年間生産能力を現在の約1,800万本から2,500万本に増強する計画。
■ 設備投資概要
所在地:石川県能美市能美1丁目(NGKセラミックデバイス石川工場)
:ポーランド・シロンスク県グリヴィツェ市(NGKセラミックスポーランド第1工場)
投資額:約140億円
増産品目:NOxセンサー
生産能力:約1,800万本/年から2,500万本/年に増強
生産開始:NGKセラミックデバイス石川工場(素子)2019年1月
:NGKセラミックスポーランド第1工場(組み立て)2019年10月