宇部エクシモ、岐阜工場で複合繊維の増産
2017年10月13日
宇部エクシモ(東京都中央区)は11日、岐阜工場でオレフィン系複合繊維「シムテックス複合フィラメント」を増産すると発表した。
同製品は、一般のオレフィン繊維にない高強度、高弾性であることから、主に剥落の危険性のあるコンクリート構造物を補強・補修する三軸メッシュシート「シムテックスメッシュ」として、NEXCOなどの橋梁などに採用されていた。
近年では、織物に製織し、熱プレスにより成形したシートは軽量であることや、耐衝撃性に強くデザイン性に優れた緻密な織柄を表現できることから、パナソニックの紙パック式掃除機の本体外装部分に使用されており、今秋発売の新モデルでは、本体部分に加え、新たに延長管部分にも採用されている。
今後、軽さと強度を要求される自動車、またその高いデザイン性から、スーツケース等の生活用品をはじめスポーツ・レジャー用品などにも採用が検討されており、需要の増加が期待されている。
こうした背景から、2018年度に岐阜工場で「シムテックス複合フィラメント」の生産設備の増強を行い、生産能力を今年度の約2倍に拡大する計画。
■ 設備投資概要
所在地:岐阜県岐阜市薮田西2-1-1(岐阜工場内)
増産品目:オレフィン系複合繊維「シムテックス複合フィラメント」
生産能力:2017年度の約2倍
生産開始予定:2018年度