京セラ、鹿児島国分工場に新工場/56億円投資 11月着工
2017年10月19日
京セラ(京都府京都市)は18日、鹿児島国分工場内に第4-1工場を建設すると発表した。
今回、ファインセラミック部品関連事業の拡大や他事業の将来的な設備増設を見据えた生産スペースの確保を目的として新棟を建設する。
新棟では、半導体 · 液晶製造装置用のファインセラミック部品を生産し、生産能力を従来の約2倍に引き上げる。2017年11月の着工、2018年10月の稼働開始を予定している。
現在、IoTの普及に伴うビッグデータ、AIの活用など、高度情報化社会の到来により、データ処理の高速化や大容量化が求められている。
データセンターなどでは、従来の記憶媒体であるHDD(ハードディスクドライブ)から、より高速のSSD(ソリッドステートドライブ)などの半導体メモリへの移行が進んでおり、その半導体素子を製造する装置の需要が急速に高まっている。
また、FPD(フラットパネルディスプレイ)市場では、スマートフォンやテレビに高精細な有機ELを採用する動きが拡大しており、FPD製造装置の需要が増加しているという。
■ 新工場概要
名称:京セラ(株)鹿児島国分工場 第4-1工場
所在地:鹿児島県霧島市国分山下町1-1(既存敷地内)
投資額:約56億円
建築面積:5,561.88㎡
延床面積:29,232.18㎡
構造:鉄骨造6階建
生産品目:半導体 · 液晶製造装置用ファインセラミック部品
生産計画:約30億円(初年度:2018年10月~2019年3月)
着工予定:2017年11月
操業予定:2018年10月