東レ、ドイツにR&D拠点/環境車向け新素材の開発強化
2017年10月23日
東レ(東京都中央区)は17日、ドイツ・ミュンヘン近郊に「オートモーティブセンター欧州(以下:AMCEU)」を開設すると発表した。
同社は2008年に、名古屋事業場内にオートモーティブセンター(以下:AMC)を開設し、国内自動車OEMへの新素材を活かしたソリューション提案、技術開発、事業化を推進した結果、2014年度から2016年度の世界の自動車生産台数の伸びが年率約+2%の中、東レグループ全体の自動車用途向け売上高の伸びは年率約+10%と、自動車生産台数の伸び率の約5倍を達成していた。
今後、自動車関連事業を拡大するため、AMCEUは、AMCの経験を活かしつつ、新規用途開発にも対応可能なR&D拠点、また欧州顧客へのワンストップサービス拠点として、欧州における中核的な技術開発拠点の役割を担う。
加えて、炭素繊維複合材料、樹脂、フィルムをはじめとする先端素材(中間基材)と、それらの特性を使いこなす技術(成形、設計)、実験・評価・技術支援を組み合わせた、総合的なソリューションを提供するとしている。
■ 施設概要
施設名:Toray Automotive Center Europe(AMCEU)
所在地:ドイツ国ミュンヘン近郊
延床面積:約3,400㎡
構造:2階建
主な機能・設備:設計設備、成形設備、評価設備、ショールーム、事務所、相談室
開所予定:2018年8月 (事務所は2017年10月開所予定)