神戸製鋼所、中国の生産設備を増強/13億円を投資
2015年11月16日
鉄鋼大手の神戸製鋼所(兵庫県神戸市、東京都品川区)は10日、中国子会社の神鋼特殊鋼線(平湖)有限公司(KSP社)の生産能力を増強すると発表した。
KSP社は、2007年に設立、2009年に本格操業を開始し、自動車用ボルト・ナット、軸受製品等に使用される「冷間圧造用ワイヤー」を部品メーカー向けに供給している。
同ワイヤーの母材である特殊鋼線材は、100%神戸製鋼所が供給し、中国における高品質の部品製造を日本国内同様の高品質な素材で行うことを可能にしている。
中国における自動車生産は順調に拡大を続けており、KSP社は日系自動車部品メーカー向けの「冷間圧造用ワイヤー」では最大のシェアを誇る。
今回、同社は四期目の能力増強として、酸洗設備を1基増設し、製品の生産能力を現状の約3,500トン/月から約4,900トン/月へ引き上げることを計画している。
■ 設備増強概要
会社名:神鋼特殊鋼線(平湖)有限公司
所在地:中国浙江省平湖市
投資額:約13億円
導入設備:酸洗設備1基
生産能力:約3,500トン/月 → 約4,900トン/月
設備稼働時期:2016年12月