日本電気硝子、米国・オランダでガラスファイバの生産能力増強
2017年11月1日
日本電気硝子(滋賀県大津市)は10月30日、オランダと米国の子会社で、自動車部品などに使用される樹脂強化用ガラスファイバの生産能力を増強すると発表した。
自動車の省エネ・軽量化に寄与する材料として、ガラスファイバ強化高機能樹脂等の先端複合材料が注目されており、同社のガラスファイバは、複合材料の特性を向上させる優れた素材として近年需要が増加している。
こうした中、2016年以降PPG社より事業取得した欧州と米国のガラスファイバ生産拠点で能力増強を進め、欧米市場におけるガラスファイバの需要拡大に対応し、最適地生産による事業の効率化や供給リスクの分散を図る。
■ 設備投資概要
◇ Electric Glass Fiber America, LLC
所在地:米国・ノースカロライナ州 Lexington
投資額:約30億円
製品:高機能熱可塑性樹脂強化用ガラスファイバ
主要設備:ガラスファイバ溶融炉及び成形、加工設備
増強能力:4万トン/年
生産開始予定:2018年第2四半期
◇ Electric Glass Fiber NL, B.V
所在地:オランダ・Hoogezand
投資額:約70億円
製品:高機能熱可塑性樹脂強化用ガラスファイバ
主要設備:ガラスファイバ溶融炉及び成形、加工設備
増強能力:10万トン/年
生産開始予定:2019年第1四半期