日本触媒、ベルギーの新工場が起工/高吸水性樹脂、アクリル酸の製造
2015年11月16日
自動車用・工業用触媒を製造する日本触媒(大阪市中央区、東京都千代田区)は11日、ベルギー子会社のNIPPONSHOKUBAI EUROPE N.V.(NSE)が同社敷地内に建設予定であった新工場の起工式を行ったと発表した。
新工場は、紙おむつの原料である高吸水性樹脂(SAP)およびその主原料のアクリル酸(AA)の需要が堅調に伸びており、供給体制を拡充するため、本年5月に建設を決定。
中欧・東欧圏を中心に堅調な伸びが見込まれている中で、SAPを増設するだけでなく、その主原料であるAAを含めた投資を行うことにより、グローバルな安定供給体制がより強化される。
新工場建設後、同社グループのSAP年間生産能力は世界合計で年間71万トンとなるという。
■ 新工場概要
会社名:NIPPONSHOKUBAI EUROPE N.V.
所在地:ベルギー王国アントワープ州
投資額:約3億5000万ユーロ(約455億円)※1ユーロ=130円で換算
生産品目:高吸水性樹脂(SAP)、アクリル酸(AA)
生産能力:SAP10万トン/年(既存能力6万トン/年と合わせて計16万トン/年の生産能力となる)
:AA10万トン/年(新設)
着工:2015年11月10日
完工:2017年10月末
商業運転開始:2018年5月