東レ、中国でPPスパンボンドの新工場/紙おむつ需要の拡大
2017年11月7日
東レ(東京都中央区)は6日、中国・華南の広東省佛山市に新たに事業用地を取得し、高機能ポリプロピレン長繊維不織布(PPスパンボンド)事業を開始すると発表した。
11月に新会社「東麗高新聚化(佛山)有限公司」(Toray Polytech (Foshan) Co., Ltd.)を設立し、年産20,000トンのPPスパンボンド生産設備を新設する。稼働開始は2019年度中を予定している。
中国では、国民所得増による生活様式の高度化や、一人っ子政策の廃止を受けた新生児の増加などを背景として、乳・幼児用を中心に紙おむつ需要の拡大が続いている。
主要衛生用品メーカーは中国国内で紙おむつ生産設備の新・増設を積極的に進めており、主要素材であるPPスパンボンドの需要も急拡大している。
特に、国内のPPスパンボンド需要の約6割を占める華南地区では需要が急増しており、PPスパンボンドメーカーに対しては同地域における供給力強化への要請が高まっている。
東レグループは従来、高機能PPスパンボンドを、中国国内の顧客には主に東麗高新聚化(南通)有限公司の生産拠点から供給してきたが、今回、需要拡大の著しい華南地区に生産拠点を建設することで、顧客ニーズに応じたタイムリーかつ安定的な供給と、両拠点が連携したきめ細かな対応が可能となる。
■ 新工場概要
会社名:東麗高新聚化(佛山)有限公司
所在地:中国・広東省佛山市
事業内容:PPスパンボンドの製造販売
生産能力:20,000トン/年
稼働開始予定:2019年度中