デンカ、大牟田工場のカーバイド生産停止
2017年11月9日
デンカ(東京都中央区)は8日、環境・エネルギー関連事業強化に伴い、大牟田工場のカーバイド生産を停止すると発表した。
今回、青海工場と大牟田工場で100年以上に亘り生産してきたカーバイドについて、大牟田工場のカーバイド生産を2020年12月末までに停止し、青海工場へ集約する。
カーバイドの生産停止・集約に伴い、リチウムイオン二次電池(以下:LiB)や高圧送電ケーブル向けに事業拡大が見込まれるアセチレンブラックは、超高純度化と生産体制の最適化を目的に、千葉工場とDSPL(シンガポール子会社)へ生産拠点を集約する。
また、石灰窒素についても青海工場へ生産拠点の集約を行うことで生産性の向上を図る。一方で、大牟田工場では、高熱伝導基板、フィラー等の環境・エネルギー製品を増強する。
なお、大牟田工場カーバイド系製品製造設備の減損損失を主とする事業整理損10億円程度を特別損失として、2018年3月期に計上する予定。
■ 事業再編概要
◇ 石灰窒素
生産停止:2018年12月末
集約計画:青海工場へ生産を集約
◇ アセチレンブラック
生産停止:2019年12月末
集約計画:LiB用は千葉工場へ、高圧送電ケーブル用はシンガポールのDSPLへ生産を集約
◇ カーバイド
生産停止:2020年12月末
集約計画:青海工場へ生産を集約