日本新金属、秋田工場の高機能棟が竣工
2017年11月13日
三菱マテリアルは10日、加工事業カンパニーとその関係会社である日本新金属(大阪府豊中市)が、秋田工場内に高機能棟を建設し、9日に竣工式を行ったと発表した。
三菱マテリアル加工事業カンパニーが取り扱う超硬製品の主原料であるタングステンは、中国に60%以上が埋蔵されており、供給も中国が80%を占めている。
同社グループは、中国をはじめとする海外からの輸入とリサイクルによりタングステンを調達している。なかでも重要な調達ソースの一つであるリサイクルについて、タングステン粉・タングステンカーバイド粉のトップメーカーである日本新金属は、以前より顧客からの使用済み工具等のスクラップ回収に取り組んでいる。
今回の高機能棟が竣工したことにより、さらなるタングステン資源の安定確保を進める。
■ 新棟概要
所在地:秋田県秋田市茨島3丁目1番18号(秋田工場)
投資額:約8億円
建築面積:1,800㎡
導入設備:大型超硬製品破砕設備、高温処理化設備、スラッジ前処理化設備等
処理能力:1.5倍に増強(タングステンのリサイクル処理能力)
竣工:2017年11月9日