ヤマトホールディングス、沖縄の物流施設「サザンゲート」が稼働
ヤマトホールディングスは17日、日本最南端の総合物流施設である沖縄グローバルロジスティクスセンター「サザンゲート」を11月18日より稼働すると発表した。
同施設は、沖縄の優位性を活かしながら、新たに「充填」、「キッティング」、「修理・メンテナンス」、「マージ」といった従来無かった付加価値機能を提供することでボーダレスに「止めない物流」を実現し、顧客の国際競争力の強化を支援する。
海外へ輸送する緊急性の高い保守パーツや、越境通販で販売する商品を保管し、深夜の航空便を活用したスピード輸送により、日本各地に在庫する場合と比べ、受注(締め切り)時間の大幅延長が可能となる。また、深夜の航空便がある地域では、現地で在庫する場合と同等のリードタイムが可能になるため、アジア圏内に分散する総在庫量のマネジメントが可能になりコスト削減につながる。
施設内に顧客企業の充填設備を導入することで、製造から物流までのプロセスを1か所で行うことが可能。深夜の航空便を活用することで、例えば海外のお客様が通販で注文した商品を、海外の工場で製造した場合と同等のリードタイムで「Made in Japan」の製品としてお客様へお届けが可能となる。
海外で発生した修理品を保税状態のままサザンゲートで修理することで、輸出入の手続きをする必要が無く、より早いスピードで輸送することが可能になる。これにより、海外に修理工場を持つ必要がなくなり、修理技術・ノウハウの海外流出も防止できる。
■ 新物流施設概要
名称:沖縄グローバルロジスティクスセンター(サザンゲート)
所在地:沖縄県那覇市字鏡水 国際物流拠点産業集積地域内
延床面積:26,590㎡
構造:鉄筋コンクリート造5階建
入居会社:沖縄ヤマト運輸
稼働開始:2015年11月18日