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日本ピグメント、埼玉県神川町に新工場建設

2017年11月24日

 ピグメントカラー、樹脂コンパウンドを製造する日本ピグメント(東京都千代田区)は22日、埼玉県神川町に液体分散体(以下:LD)を製造する新工場を建設すると発表した。

 投資額は土地、建屋、生産ライン合わせ約25億円。建築面積は1,590㎡。LD製造設備を20ライン導入し、年間生産能力は現在の4倍となる。稼働開始は2019年春を予定している。

 今回、2018年末から量産が開始される新たなテーマの検討も開始されているなかで、埼玉川本工場(埼玉県深谷市)にある現存の生産設備がフル稼働状態にあることから新工場の建設を決定した。

 LDの主な用途はテレビやスマートフォンの画面に採用されている液晶パネル内カラーフィルター(以下:CF)であり、韓国や台湾のレジストメーカー向けを中心として今後も需要拡大が見込まれている。

 今後、LDは有機EL、量子ドット、マイクロLEDなどの技術進歩に伴い、CF以外の新たなディスプレー技術を支えるために必要とされる基幹材料としても期待されている。

 また、IOTやAI等の先端技術を支えるナノテクノロジーに欠かせないプリンテッドエレクトロニクス等の産業分野は一層重要度が高まると見られ、電気自動車、自動運転システム、バーチャルリアリティ(VR)、ウェアラブル情報端末などの様々な分野で先端技術素材として活用されるLDの需要が拡大すると予想されている。

■ 新工場概要

所在地:埼玉県児玉郡神川町
敷地面積:9,260㎡
投資額:約25億円(土地、建屋、生産ライン)
建築面積:1,590㎡
生産ライン:20ライン導入
生産品目:液体分散体(LD)
年間生産能力:現在の4倍
稼働開始予定:2019年春

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