愛知製鋼、鍛造工場を増設/CVT用鍛造品を強化
2015年11月18日
鋼材、鍛造品、電磁品の製造を行う愛知製鋼(愛知県東海市)は17日、東海市新宝町にある鍛造工場敷地内に建設予定のCVT熱間鍛造プレスラインの建設に着手すると発表した。
中小型車向けに需要の拡大が予想されるCVT用鍛造品の熱間鍛造プレスラインを2ライン同時に導入し、生産能力を高める。
新製造ラインの特徴は、国内トップクラスの高速自動鍛造を実現するとともに、最新のFIA炉を導入することで、鍛造品の熱処理工程をインライン化し、物流改善による生産のリードタイム短縮を図り、省エネルギー化、CO2排出量削減にも貢献する。
今回の熱間鍛造プレスラインの導入を皮切りに、CVT用鍛造品の全製造工程での生産能力増強を行い、将来を見据えた生産設備の統廃合による再構築により、今後 需要拡大が期待されるCVTへの安定した供給や競争力強化を推進していくとしている。
■ 工場増設概要
所在地:愛知県東海市新宝町33番の1(鍛造工場内)
投資額:約38億円
建設内容:CVT用鍛造品の鍛造から熱処理工程まで一貫した高速自動鍛造ラインの新設(2ライン)
設備構成:高周波加熱炉、トランスファー搬送式自動プレス、FIA炉、搬送装置(産業用ロボット)
生産品目:CVT用鍛造品
生産能力:約30万個/2ライン・月
着工:2015年11月17日
稼動予定:2017年1月