帝人、米国・サウスカロライナに炭素繊維工場建設
2017年12月4日
帝人(大阪市北区)は11月30日、2016年末に米国・サウスカロライナ州に取得した工場用地に炭素繊維製造ラインを新設し、その事業運営会社として、Teijin Carbon Fibers, Inc.(以下:TCF)を設立すると発表した。
同時に、帝人グループで炭素繊維事業を展開する東邦テナックスが、三島事業所内におけるプリカーサ(炭素繊維の原料として用いる特殊なアクリル繊維)の生産能力を増強する。
世界的な環境規制の強化に伴い、環境負荷低減のニーズは年々高まっており、帝人グループはこうした状況に対応するため、航空機や自動車などの用途に向けて技術開発を推進し、炭素繊維事業の拡大を目指している。
こうした中、グローバル市場において川上から川下に至るまでの顧客対応力を強化するため、約350億円を投じて、米国における炭素繊維製造ラインの新設と新会社設立、および三島事業所におけるプリカーサ増設を決定した。
■ 新工場概要
会社名:Teijin Carbon Fibers, Inc.
会社設立:2017年12月
所在地:米国サウスカロライナ州グリーンウッド郡
事業内容:炭素繊維の製造
稼働開始予定:2020年度中