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日本製鋼所、室蘭製作所に航空機複合材の新工場

2017年12月8日

 鋼板、鍛造品などを製造する日本製鋼所(東京都品川区)は7日、室蘭製作所内に建設を進めていた航空機複合材製造ラインの新工場を竣工したと発表した。

 延床面積は約6千8百㎡。工場内は複合材接着室を整備するほか、大型オートクレーブ装置、自動超音波探傷装置を導入。民間航空機を中心に需要の拡大が予測される航空機の構造部材用炭素繊維樹脂複合材製品と金属接着製品の製造を行う。

 航空機事業への参入は高い技術力と品質管理が要求されるが、同社はこれまでに原子力や防衛の分野で最高水準の品質規格への対応力を培ってきた。また風力発電などの分野では複合材製造の豊富な実績を有している。

 航空機事業には航空・宇宙・防衛関係の品質マネジメントシステムJIS Q9100の認証が必要となることから、早期の認証取得を目指して準備を進めている。また顧客認証・複合材・検査における特殊工程(Nadcap)の認証取得の準備も進めている。

 航空機事業参入準備にあたっては、産業機器分野で取引のある新明和工業の航空機部門の協力のもと進めてきた。今後、航空機の複合材構造部品サプライヤとして、世界の航空機需要に対応するとしている。

■ 新工場概要

所在地:北海道室蘭市茶津町4番地(弊社室蘭製作所内)
延床面積:6,864㎡
製造品目:航空機翼等の構造部材用炭素繊維樹脂複合材製品および金属接着製品
主要設備:大型オートクレーブ装置、複合材接着室、自動超音波探傷装置 等
専任従業員数:19名(2017年12月1日現在)
竣工:2017年12月

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