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三井化学、中国工場で電解液設備増強工事が完了

2017年12月11日

 三井化学(東京都港区)は8日、台湾プラスチックス社との合弁会社である台塑三井精密化学有限公司が進めていた電解液設備増強工事が完了し、2017年11月に営業運転を開始したと発表した。

 リチウムイオン電池は、ノートブックパソコン、スマートフォン、タブレット端末の普及に伴い市場が拡大しているが、今後は環境への負荷が小さいプラグインハイブリッド車や電気自動車(EV)の普及が見込まれており、中国を中心に更なる市場拡大が期待されている。

 今回、需要拡大が見込まれる中国市場のニーズに対応するとともに、市場拡大に備え供給体制を強化する。

 また、リチウムイオン電池向け電解液は、日本国内においても車載用を中心に市場拡大が見込まれ、三井化学は2017年4月から名古屋工場に、5,000トン/年の生産設備の営業運転を開始している。

■ 設備投資概要

会社名:台塑三井精密化学有限公司(Formosa Mitsui Advanced Chemicals Co., Ltd.)
所在地:中国・浙江省寧波市 FPC寧波コンビナート内
事業内容:中国における電解液の製造・販売・研究
生産能力:5,000トン/年(うち今回増強分3,500トン/年)
着工:2016年12月
営業運転開始:2017年11月

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