タカラバイオ、73億円で本社敷地内に再生医療研究・製造棟建設
タカラバイオ(滋賀県草津市)は30日、滋賀県草津市の本社敷地内に再生医療製品の研究・製造施設を建設し、あわせて既存棟の拡張を行うと発表した。
同社の遺伝子治療臨床開発プロジェクトは順調に推移し、上市を見据えた製造スケールアップを行うステージに達している。
また、CDMO事業においても、製薬企業やバイオベンチャーなどの再生医療等製品の開発プロジェクトの増加やゲノム解析技術の診断分野への拡がりなどの影響を受けて、受託サービスの受注量が拡大し、各施設の稼働率が急速に高まっていることから、新棟の建設を決定した。
施設は、GMP/GCTPに準拠した再生医療等製品の製造、品質検査業務、ゲノム編集やiPS細胞作製などの受託サービス・研究開発業務を行う3つのエリアで構成される。
新棟の延床面積は14,100㎡。このうち約4,600㎡については、未実装区域とし、将来的に多様なニーズに素早く対応できる設計となっている。
さらに、既存施設の機能の一部を新施設に移管・拡張することに伴い、既存施設の細胞加工やセルバンク保管、高速シーケンサーによる遺伝子解析業務に関連するフロアなども拡張し、機能向上やキャパシティアップも行う計画。
■ 設備投資概要
所在地:滋賀県草津市野路東7-4-38(本社敷地内)
投資額:約73億円(全額自己資金から拠出)
延床面積:14,100㎡
構造:3階建て(平面形状は95m x 45m、高さは22m)
事業内容:再生医療等製品の製造、品質検査業務、およびゲノム編集やiPS細胞作製などの受託サービス・研究開発業務
施工:(株)大林組、(株)ダイキンアプライドシステムズ
竣工予定:2019年9月
稼働予定:2019年12月(GMP/GCTP区域)