JMC、長野県飯田市の新鋳造工場が稼働
2018年2月5日
JMC(神奈川県横浜市)は1月31日、2017年に着工したコンセプトセンター(鋳造工場)新棟の建設工事を完了し、稼働を開始したと発表した。
工場内は、鋳造エリアの面積を拡張し、砂型造形ミキサー1基と溶解炉1基、仕上げのための周辺設備などを増設することで、作業動線の改善と生産キャパシティの向上を実現。また溶解炉設置のためのピットを最大8基分(旧鋳造エリアと合わせて最大13基分)を備えるなど、将来的な設備増強に対応可能。
また、全館自動空調設備(作業内容ごとの3種類の空調モード含む)と本社からの作業環境管理を可能とする設備を導入。これにより、温度や湿度などの環境により影響を受けていた鋳造工程の標準化が進み、品質管理と稼働効率の向上を見込んでいる。
さらに、今回の建屋には、2018年1~3月期にGEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ製マイクロフォーカスCT「phoenix v|tome|x m」の設置も予定しており、鋳造後すぐに形状測定や内部品質の検査を行うことで、品質改善速度の向上や、不良率の低減を見込んでいる。
■ 新工場概要
名称:コンセプトセンター第5期棟(鋳造棟)
所在地:長野県飯田市嶋134他
投資額:約6億円(建物4億円、機械装置2億円)
敷地面積:4,100.68㎡
延床面積:1,397.93㎡
主な生産工程:鋳造、仕上、検査
着工:2017年3月