パナソニック、インド冷蔵庫工場が生産開始
パナソニック(大阪府門真市)は5日、インド北部のハリヤナ州ジャジャールの「パナソニック・テクノパーク」内で建設を進めていた冷蔵庫工場で、インド市場向け冷蔵庫を3月から生産開始すると発表した。
インドは経済成長が著しく、特に家電市場は継続的な高い成長が見込まれている。また、インド政府が掲げる「Make in India」政策により、同国内への製造拠点の誘致が進められている。
同社は、インドを中国、東南アジアと並ぶ家電事業の重点地域と位置づけ、積極的なリソースの投入や体制強化を進めている。今回、調理小物やテレビ、エアコン・洗濯機に続き、冷蔵庫の現地生産を開始する。
新工場で生産する冷蔵庫は、インドで今後需要の増加が見込まれる300L~350Lの容量帯。インバーター技術を採用した省エネ性に優れたモデルで、生活リズムに合わせて自動で効率よく制御を行い省エネを実現する同社独自技術の「エコナビ」や、庫内を清潔に保つ「Agクリーンフィルター」を搭載している。
また、インドの食生活や現地の生活ニーズに合わせ、たくさんのスパイスを収納できる「ビッグドアポケット」、たっぷりの野菜を鮮度を保って収納できる「フレッシュセーフ野菜ケース」を採用。世界有数の牛乳消費国であり、鍋で煮沸後に冷蔵庫で保存するインドの習慣を踏まえ、牛乳鍋がまるごと入るクールスペースも設けている。
さらに、光沢のある面材のフルフラットドアや、「エコナビ」運転状況をお知らせする表示パネルを採用し、デザイン性も追求している。
■ 新工場概要
所在地:Technopark, Panasonic India Pvt. Ltd.Industrial Plot No.1 Village Bid Dadri, Jhajjar-124 103. Haryana, INDIA
敷地面積:14,000㎡
生産品目:冷凍冷蔵庫
生産能力:500,000台/年
生産開始:2018年3月
販売開始:2018年4月