帝人、松山事業所で設備投資/高機能メンブレン「MIRAIM」の増産
2018年2月9日
帝人(大阪市中央区)は6日、松山事業所内に高機能メンブレン「MIRAIM」の量産設備を建設すると発表した。
投資額は約30億円。2019年初頭の稼働開始を予定する。今回、世界的に半導体需要が旺盛であることを背景に、半導体の高機能化に欠かせないフォトレジスト用途をはじめとする液体フィルター向け需要の拡大を受け、量産設備の新設を決定した。
「MIRAIM」は、膜厚、孔径、空隙率を自在にコントロールできることや、メンブレンへの微粒子分散技術、異種ポリマーの多孔膜を両面にコーティングできる技術などを特徴としており、リチウムイオン電池用セパレータ以外の用途に向けて幅広く展開している。
今後は、既存の展開用途に加え、熱交換器や燃料電池などのエネルギー分野や、異物除去フィルター・細胞培地シートなどの「ヘルスケア分野」に向けた用途開拓も推進していく。
■ 設備投資概要
所在地:愛媛県松山市北吉田町77番地(松山事業所内)
投資額:約30億円
生産品目:高機能メンブレン「MIRAIM」
稼働開始予定:2019年初頭