三菱電機、丸亀市に真空バルブ・遮断器工場竣工
三菱電機(東京都千代田区)は20日、香川県丸亀市の受配電システム製作所内に建設を進めていた真空バルブ・遮断器工場が竣工したと発表した。
真空バルブ・遮断器は、再生エネルギー関連設備の導入や電力・鉄道・工場での既設配電設備の更新などにより、国内外において中長期的に需要拡大が見込まれている。
新工場の稼働により生産能力の確保と製品競争力の強化を図り、さらなるシェア拡大と海外での新規市場開拓を進める。
新工場では、「e-F@ctoryコンセプト」の導入による受注から組立・出荷までの生産情報の一元化により、生産性・品質の改善サイクルを高速化し、納期の短縮と高品質・高効率な生産を実現する。
また、敷地内に分散していた真空バルブ生産工場と遮断器組立工場を集約。一部に自動組立試験装置を導入し、部品製造から組立・出荷まで一貫した製造ラインの構築により生産性を向上させる。
スマート中低圧直流配電ネットワークシステム(D-SMiree)を同社の工場で初めて採用。最新の同社製省エネ機器を導入し、エネルギーロスの見える化で消費エネルギーを削減する。
■ 新工場概要
所在地:香川県丸亀市蓬莱町8番地(受配電システム製作所内)
建築面積:12,935㎡
延床面積:14,194㎡
構造:鉄骨S造、地上2階建
用途:組立・試験ライン、事務所(設計・工作・品管部門)
主な生産品目:真空バルブ、遮断器
環境・省エネ対策:年間CO2排出量約280t削減
:太陽光発電(200kW)の導入/2020年までに600kWまで拡張予定
:高効率機器の採用(LED照明・変圧器など)
:放射空調方式の採用
:スマート中低圧直流配電ネットワークシステム(D-SMiree)の採用他
竣工:2018年2月20日
稼働開始予定:2018年3月から順次ライン稼働、7月から本稼働開始