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三菱電機、韓国のエレベーター新工場が稼働開始

2018年2月27日

 三菱電機(東京都千代田区)は26日、韓国の仁川経済自由区域に建設していた、Mitsubishi Elevator Korea Co.,Ltd.(以下:KMEC)のエレベーター新工場を3月1日に稼働開始すると発表した。

 今回、韓国の中小規模低層ビル向けエレベーター需要の拡大に対応する。韓国向け専用機種「NexPia(ネクスピア)」シリーズの生産能力を増強する。

 グローバル向けでは、KMEC製高速エレベーターの速度を従来の分速240mに加え、分速300m、360mまで拡大、現地生産化による価格競争力の強化を図り、グローバルで増加している高層ビル需要に対応する。また、ASEAN・中東を中心に増加する高速エレベーターのリニューアル需要に対応していく。

 開発工程では、マザー工場である稲沢製作所の開発機能を一部移管し、グローバルでの開発・検証に活用する。また、韓国で販売・設計・開発・製造・据付・保守の一気通貫体制を構築し、韓国市場のニーズや据付・保守での現場情報を活用した韓国向け専用機種の開発・検証を推進する。

 新工場にはR&Dセンターを新設し、開発・検証機能を強化するとともに、生産能力を現在の2.5倍となる4,000台に拡大し、グローバル事業展開の加速と韓国市場での規模拡大を図る。

■ 新工場概要

会社名:Mitsubishi Elevator Korea Co.,Ltd.
所在地:韓国・仁川広域市 経済自由区域 松島(ソンド)地区
投資額:約330億ウォン(約35億円)
敷地面積:18,220㎡
建築面積:19,070㎡
用途:エレベーター機器の開発・検証・製造
生産能力:4,000台/年
人員:約120名(工場稼働時)
付属施設:エレベーター試験塔(高さ95m)、据付・保守研修センター
稼働時期:2018年3月1日

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