ルネサス、鶴岡工場をTDKに売却
2015年12月7日
TDKとルネサスエレクロニクス、ルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリング(RSMC)は11月30日、RSMCの鶴岡工場(山形県鶴岡市)をTDKに譲渡すると発表した。
ルネサスとRSMCは鶴岡工場(当時のルネサス山形セミコンダクタ株式会社の鶴岡東工場、5インチウエハー製造ライン)について、今年までの集約を目指し準備を進めてきた。
TDKはHDD(ハードディスクドライブ)向け磁気ヘッドの製造で長年培ってきた薄膜技術を応用し、電子部品事業を強化している。現在、スマートフォンなどの「ICT分野」、ハイブリッド車や電気自動車を含む「自動車分野」、風力発電や太陽光発電などの「産業機器・エネルギー分野」の重点3市場分野を中心に薄膜製品需要が増加しており、需要に対応するため、RSMC鶴岡工場の取得を決めた。
今後、3社は、本譲渡(譲受)に関する最終契約を2016年2月末を目処に締結することを目標に、譲渡期日や鶴岡工場の従業員の承継(再雇用)を含む詳細な条件について協議していくとしている。
■ 鶴岡工場概要
名称:ルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリング株式会社 鶴岡工場
所在地:山形県鶴岡市宝田1-14-38
事業内容:LSI、IC、トランジスタ等の製造
従業員数:約270名