クレハ、いわき事業所でPPS樹脂増産/投資額100億円
2018年3月28日
化学メーカーのクレハ(東京都中央区)は27日、福島県のいわき事業所でPPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂の製造設備を増強すると発表した。
投資額は設備・建屋に約100億円。PPS樹脂を年産5,000トンまで引き上げる。2020年9月の完成、2021年2月の稼働開始を予定している。
PPS樹脂は、軽量化や電装化のニーズが高まっている自動車部品用途を中心に、優れた耐熱性や加工性が必要とされる産業分野で、今後も需要の拡大が見込まれている。
現在、いわき事業所では年産10,700トンのPPS樹脂を製造できるが、フル稼働状況が続いており、顧客からの増産要請に対応するため、今回の設備投資を決定した。
設備増強にあたっては、「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(7次公募)」の採択事業として、補助金交付を申請する予定。
■ 設備投資概要
所在地:福島県いわき市錦町落合16(いわき事業所 現有設備隣接地)
投資額:約100億円(設備・建屋)
製造品目:PPS樹脂
生産能力:5,000トン/年
完成予定:2020年9月
稼働開始予定:2021年2月