神戸製鋼所、加古川製鉄所で設備増強/500億円投資
2018年4月5日
神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は4日、加古川製鉄所で連続焼鈍設備を中心とした設備投資を行うと発表した。
近年、自動車メーカーは、厳しさを増す燃費規制と衝突安全規制への対応のため、「車体の軽量化と高強度化」を推進しており、自動車用ハイテン鋼板に対する需要拡大や機能向上ニーズが今後更に高まっていくと想定されている。
今回、自動車用ハイテン鋼板の需要拡大を見据えた生産能力の拡大と生産性向上、将来的な更なる高強度化、高加工性ニーズへの対応を目的として、設備増強を決定した。
新設備は、連続焼鈍設備と溶融亜鉛めっき・合金化設備を併せ持つ、冷延鋼板および溶融亜鉛めっき鋼板兼用製造ラインとその付帯設備。
新設する連続焼鈍設備は、最新鋭の熱処理機能を有しており、冷延鋼板および溶融亜鉛めっき鋼板において、顧客のニーズに即した高加工性超ハイテン鋼板の生産が可能となる。また、設備新設に伴い、既存の生産設備や構内物流設備の能力増強も併せて実施する。
■ 設備投資概要
所在地:兵庫県加古川市金沢町1(加古川製鉄所)
投資額:約500億円
対象設備:【新設】連続焼鈍設備・リコイラー・その他付帯設備
:【増強】PTCM設備・構内物流設備
主要製品:自動車用超ハイテン鋼板(冷延および溶融亜鉛めっき)
生産能力:24万トン/年
稼働開始:2021年2月