工場・物流施設を中心とした設備投資情報を配信

新日鐵住金、千葉・君津製鉄所でめっき設備増設

2018年4月18日

 新日鐵住金(東京都千代田区)は17日、超ハイテン鋼板の供給体制を強化するため、千葉県君津市の君津製鐵所に溶融亜鉛めっき設備(以下:CGL)を増設すると発表した。

 新CGLは、強度1.5GPa級の超ハイテン鋼板の製造が可能で、生産能力は月産3万3千トン、2020年度第2四半期の生産開始を目指す。

 自動車業界においては、世界的に環境規制強化と衝突安全基準の厳格化が進み、車体の軽量化・高強度化ニーズの高まりから、各自動車メーカーでの超ハイテン適用が増加しており、今後も需要拡大が見込まれている。

 また、今後、普及が見込まれる電気自動車などの電動車においても、走行距離やバッテリー重量の問題により、車体軽量化のニーズが高まると考えられている。

 こうした中、車体の軽量化・高強度化を実現する超ハイテン鋼板のニーズ拡大に対応するため、超ハイテン鋼板の供給体制を強化することとした。

 尚、今回の増設に合わせ、君津製鉄所4CGLを休止するとしている。

■ 設備投資概要

所在地:千葉県君津市君津1番地(君津製鉄所)
生産品目:溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板
生産能力:33,000トン/月
稼働開始予定:2020年度第2四半期

このエントリーをはてなブックマークに追加