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カシオ、山形の時計専用工場が完成

2018年4月25日

 カシオ計算機は24日、生産子会社の山形カシオ(山形県東根市)が建設を進めていた時計専用工場が竣工したと発表した。

 新工場は、主力品目である時計の生産効率を高めるため、従来別々の建屋で行っていた部品と完成品の製造を集約する工場として建設。5月より量産を開始する予定。

 時計専用工場では、マニュファクチュールとしての高度な技術力を駆使して、高い組立精度と品質を実現する腕時計を、歯車などの基幹部品から一貫して生産する。

 針を駆動するための微小なローターや歯車をミクロン単位の精度で製造するほか、それらを組み込んだアナログ時計のムーブメントを生産。山形で完成品として組み立てる分だけでなく、中国やタイの自社工場へも供給する。

 また完成品としては、機械を使った高精度のテクノロジーと限られた技能認定者による高い技術を融合させた組立ライン「Premium Production Line(プレミアムプロダクションライン)」で、耐衝撃腕時計「G-SHOCK」の高価格帯モデルや高機能アナログウオッチ「OCEANUS」などを生産する。

今後、グローバルな生産体制のマザー工場である山形カシオと連携し、エンジニアリングチェーン(開発・設計・生産)における3次元設計データの活用、IoT、AI、ロボットなどの先進技術の導入を進めるとしている。

■ 新工場概要

所在地:山形県東根市大字東根甲5400-1(山形カシオ敷地内)
投資額:約20億円
延床面積:約4,000㎡
構造:鉄骨造り平屋建て(一部二階)
生産品目:時計完成品及び部品
生産能力:1万6千個/月(稼動時設備による時計完成品の最大生産能力)
着工:2017年7月
竣工:2018年4月
稼働開始予定:2018年5月

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