東レ、滋賀事業場でポリオレフィン発泡体増産
2018年5月8日
東レ(東京都中央区)は7日、滋賀県大津市の滋賀事業場でポリオレフィン発泡体「トーレペフ」の生産能力を増強すると発表した。
「トーレペフ」は、電子機器部品、家電製品の断熱材、住宅・土木用のクッション材など様々な用途に採用されており、近年、自動車内装用途が急激に拡大している。
内装材として使用される柔軟なポリオレフィン発泡体は、その質感から快適性向上につながることから需要が拡大。米国では、自動車メーカー各社は内装材高級化を車種差別化の戦略として重視しており、ドアパネルやインストルメントパネル材料などのソフトタッチ内装材用として「トーレペフ」の採用が増加している。
内装の高級化・ソフト化のトレンドは、日本・中国市場にも展開され、搭載車種・部位の増加に加え、今後中国における自動車生産台数の増加が見込まれるSUV系車種では、米国市場と類似した内装の高級化が進み、発泡体搭載車種の増加が見込まれている。
今回の生産能力増強は、アジア圏での自動車内装用途の需要拡大、また国内各用途の需要への対応を目的としている。
■ 設備投資概要
所在地:滋賀県大津市園山1-1-1(滋賀事業場)
増産品目:ポリオレフィン発泡体「トーレペフ」
生産能力:約2,000トン/年(グループ計 13,000トン/年に拡大)
稼働開始予定:2019年10月