SCREENホールディングス、彦根事業所内でディスプレー製造装置など増産
2018年5月9日
半導体・液晶製造装置を製造するSCREENホールディングス(京都府京都市)は8日、彦根事業所内に新工場を建設し、ディスプレー製造装置と成膜装置の生産能力を増強すると発表した。
近年、ディスプレー業界では、中国を中心に大型液晶テレビ、スマートフォンなどの販売が好調に推移している。また、高画質なフレキシブルディスプレーは、高性能化、薄型化が要求されるウエアラブル端末や電子ペーパー、車載用ディスプレーなどへの活用が期待されている。
さらに、電気自動車を中心とするエコカー市場は拡大すると見込まれており、リチウムイオン電池をはじめとする2次電池の需要増が予想されている。
総工費約20億円の投資となる新工場は、大型化の進むディスプレー製造装置に対応できるほか、微細化が求められる有機ELディスプレーをはじめとするフレキシブルディスプレー製造装置の生産に対応できる清浄度を実現する。
また、2次電池用塗工装置や、グループ会社のSCREENラミナテックが手掛けるディスプレー後工程装置の製造にも対応。今年3月に設立した中国・常熟の合弁会社SCREEN FT Changshu Co., Ltd.と併せ、グループとしての生産能力を拡大するとともに、組み立て費や物流費用を含む諸費用を削減することで、収益改善を目指す。
■ 新工場概要
所在地:滋賀県彦根市高宮町480-1(彦根事業所内)
投資額:20億円
生産品目:ディスプレー製造装置、成膜装置
竣工予定:2018年10月