オムロン、中国に制御機器の第2工場増設
2018年6月11日
オムロン(京都府京都市)は8日、中国子会社のオムロン上海有限公司が第2工場を増設すると発表した。
中国では、製造現場の人件費高騰や人手不足が深刻化する中、製造現場の自動化が急速に進んでいる。また、中国政府が主導する「中国製造2025」の下、製造現場のスマート化に向けた自動化や省人化投資として、制御機器や産業用ロボットの需要が拡大し続けている。
今回、第2工場を増設し、中国を中心にグローバルに需要の高まり続ける光電センサーや近接センサーなどのファクトリーオートメーション用制御機器を増産する。また、第1工場内には、産業用ロボットの生産ラインを新設し、拡大する中国の産業ロボット市場に対応する生産体制を整える。
「中国製造2025」の節目となる2025年までを見据え、ロボットや制御機器の供給を担保できる最適な生産能力を確保すると共に、自らも人件費高騰などの影響を吸収する高い柔軟性と生産性を持つ、生産ラインを構築する。
新設する第2工場をオムロンが目指すモノづくり現場を革新するコンセプト「i-Automation!」のモデル工場と位置付け、中国に生産工場を有する製造業各社に課題解決策を提示することで、「中国製造2025」の実現に貢献し、中国市場における事業のさらなる拡大を目指す。
■ 新工場概要
会社名:オムロン上海有限公司
所在地:中国・上海市
投資額:10億円(建物改修4億円、設備投資6億円)
延床面積:9,102m²
生産品目:主力センシング機器(各種光電、近接センサー等)
生産能力:170万台/月(2020年度時点のセンサー本体の生産数)
稼働開始予定:2018年7月