三井製糖、タイで砂糖増産/370億円投資
2018年6月27日
三井物産は25日、三井製糖(東京都中央区)と共同運営するタイの製糖事業会社「Kaset Phol Sugar」(以下:KSP)の製造能力増強に向けた設備の更新を決定し、6月25日に本格着工したと発表した。
世界の砂糖市場は年間平均2%の成長が見込まれ、中でもアジアは世界の需要の40%を占める最大の市場。一方、市場への安定供給が可能な主な砂糖生産国はブラジル、タイ、オーストラリアに限られており、一大供給地であると同時に需要地に近いタイにおける砂糖事業の競争力は高まっている。
また、特に経済成長が続くアジアでは、より安全・安心・高品質な砂糖を求める顧客が増えていることから、日本の技術力を活かした高品質砂糖の販売余地が拡大している。
今回、日本でシェアNo.1である「スプーンブランド」の技術力を活かせる最新設備をKSP社に導入し、アジアの飲料・食品メーカーを中心とする顧客に高品質砂糖を直接販売する製販一体型事業を追求し、高まるアジアの高品質砂糖への需要に対応する。
■ 設備投資概要
会社名:Kaset Phol Sugar Ltd.
所在地:タイ・ウドンタニ県
投資額:約370億円
生産品目:高品質砂糖
生産能力:30万トン/年(完工時)
着工:2018年6月25日
完工予定:2019年10月