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カネカ、滋賀工場・栃木カネカに設備投資/110億円

2018年6月27日

 カネカ(東京都港区)は26日、滋賀工場(滋賀県大津市)に超耐熱ポリイミドフィルムの生産設備と、グループ会社の栃木カネカに超高熱伝導グラファイトシートの生産設備を増設すると発表した。

 投資額は合わせて約110億円で、いずれも2019年春の稼動を予定している。IoT、AI社会の到来に伴い、急速に高性能化するデジタルデバイス、通信システムを支えるポリイミド材料への拡大する需要に対応する。

 今回の投資により、超耐熱ポリイミドフィルムの年間生産能力を日本、米国、マレーシア合計で約3割引き上げ、また、そのフィルムを原料とした超高熱伝導グラファイトシートの年間生産能力を約3倍に増やす。

 超耐熱ポリイミドフィルムは、主用途であるフレキシブルプリント回路基板(FPC)向けの需要がスマートフォンなど携帯端末の高機能化により拡大していることに加え、通信・車載・医療・工業用向けにも市場が拡大している。

 また、超高熱伝導グラファイトシートは、デジタルデバイス、通信システムの高性能化により、熱対策材料向けの需要が急拡大しており、今後はその原材料である超耐熱ポリイミドフィルムの供給不足も懸念されている。

■ 設備投資概要

投資額:約110億円
稼働開始予定:2019年春

◇ 滋賀工場
所在地:滋賀県大津市比叡辻2-1-1
生産品目:超耐熱ポリイミドフィルム

◇ 栃木カネカ(株)
所在地:栃木県真岡市鬼怒ケ丘
生産品目:超高熱伝導グラファイトシート

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