セイコーエプソン、広丘事業所の新工場が竣工
セイコーエプソン(長野県諏訪市)は9日、塩尻市の広丘事業所内に建設を進めていた新工場が竣工したと発表した。
新工場は、エプソンの最先端のインクジェットプリントヘッド「PrecisionCore(プレシジョンコア)プリントヘッド」のコアとなる構成部品「PrecisionCoreプリントチップ」の生産を行う。2018年度内の稼動を予定しており、将来的には、生産能力を現在の約3倍に拡大させる計画。
エプソンは長期ビジョン「Epson 25」において、オフィスと商業・産業印刷を注力する事業領域と位置付けている。2017年度には、将来成長の核となるオフィス向けの高速ラインインクジェット複合機/プリンターを発売。また、現在の成長ドライバーである大容量インクタンク搭載インクジェットプリンターは、エマージング地域に加えて先進国でも販売を拡大し、2018年度には前期比170万台増の950万台の販売を計画している。
さらに、サイネージなどの商業分野、捺染やラベル印刷などの産業分野では、アナログ印刷からデジタル印刷への転換が進みつつあり、大きな市場成長が見込まれている。今後、商業・産業向けインクジェットプリンターの完成品ラインアップを強化するとともに、研究開発や生産体制の整備を進めていく。
■ 新工場概要
名称:広丘事業所9号館
所在地:長野県塩尻市広丘原新田80
投資額:約255億円
建築面積:10,653m²
延床面積:46,915m²
建築構造:鉄骨造 地下1階・地上5階建て
機能:PrecisionCoreプリントヘッドの生産(前工程)および研究開発
着工:2016年10月
竣工:2018年6月30日
稼働予定:2018年度内