ダイセル、新潟・新井工場で設備投資
2018年7月12日
化学品メーカーのダイセル(大阪市北区)は10日、新潟県妙高市の新井工場内に銀ナノインクの量産設備を新設すると発表した。2018年10月の完成、2019年1月の稼動開始を予定する。
銀ナノインクは、サイズをナノメートルに制御した銀粒子をインク化したもので、主にプリンテッドエレクトロニクス(電子デバイスの回路等を印刷で形成する工法)に使用されている。
同社の銀ナノインクはプラスチック基材でも適用可能な低温処理で低い抵抗値を発現することと、優れた印刷性を実現できることが特徴。
現在、インクジェット印刷やスクリーン印刷など各種方式に最適化したサンプルを提供しており、すでにユーザーとの実用化に向けた検討を進めている。
新設備の生産能力は年間数トン。新設により、開発サンプルにおいても製品同等の品質での提供が可能となる。
■ 設備投資概要
所在地:新潟県妙高市新工町1-1(新井工場内)
事業内容:銀ナノインクの製造
完成予定:2018年10月
稼動開始予定:2019年1月