東洋炭素、香川の生産技術センターで設備投資
2018年7月17日
東洋炭素(大阪市西淀川区)は13日、香川県観音寺市の東洋炭素生産技術センターで設備投資を行うと発表した。
同社の高機能材料事業は、Si半導体、SiC半導体、LED分野向け半導体製造装置用構造部品など、エレクトロニクスの進展に欠かせないSiCコーティング黒鉛製品の製造と販売を手掛けている。
近年、IoT化にともなうセンサーの活用やビックデータ化、自動車の電子システム化の普及にともない、SiCコーティング黒鉛製品の需要が高まっている。
なかでも照明用のLEDは、技術の発展により大光量化が図られ、放熱性や低電力に優れていることから、家庭用や車載用への採用が進んでおり、LED分野全体としては、2020年までに年率成長率25%の増加(同社調べ)が見込まれている。
新工場は、自動化設備を積極的に取り入れるなど、品質と生産性の向上を図ることで、生産効率を大幅に拡大させる。2020年度にはSiCコーティング黒鉛製品全体の生産能力を約1.5倍(2017年度比/LED用途は3~4倍)に増強する計画。
■ 設備投資概要
所在地:香川県観音寺市大野原町中姫2181-2(東洋炭素生産技術センター)
投資額:約25億円
投資内容:建屋新設、加工機、コーティング炉、検査機などの設備増強
事業内容:SiCコーティング黒鉛の製造
生産能力:約1.5倍
稼働開始予定:2020年度上期