山陽特殊製鋼、メキシコに新工場/17年9月の稼働開始
新日鐵住金グループで特殊鋼を製造販売する山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)は11日、メキシコで現地法人Sanyo Special Steel Manufacturing de Mexico, S.A. DE C.V.を設立し、ベアリング用素形材の新工場を建設すると発表した。
近年、米国への自動車輸出拠点として成長するメキシコで、日系および欧米系ベアリングメーカーが進出を続けており、中長期的にベアリング前工程の現地生産需要の拡大が期待されている。
同社は、素形材事業をはじめとする非鋼材事業の強化を進めており、昨年9月にはタイに現地法人を設立、今年の12月から量産を開始している。
メキシコにおいても「鍛造-旋削一貫製造プロセス」を備えた素形材製造・販売拠点を整備することで成長市場におけるサプライチェーンを早期に確立し、ベアリング用素形材などの素形材事業の拡大を図る。
メキシコへの進出を決定したことにより、素形材事業に関して、日本、中国、米国、インド、タイ、メキシコの世界6極体制が整い、メキシコは中国に並ぶ主力拠点と位置付けられている。
■ 新工場概要
名称:Sanyo Special Steel Manufacturing de Mexico, S.A. DE C.V.
:(和文名称:サンヨー・スペシャル・スチール・マニュファクチャリング・デ・メキシコ)
所在地:メキシコ合衆国 グアナファト州またはハリスコ州内工業団地
投資額:約50億円
工場面積:約110,000㎡
生産品目:ベアリング用素形材など
主要設備:鍛造機、旋削加工機
生産予定:約2,000t/月
予定従業員数:約450人
事業開始時期:2017年9月