カネカ、兵庫・高砂工業所で製造設備増強
2018年8月8日
カネカ(東京都港区)は7日、兵庫県高砂市の高砂工業所で生分解性プラスチック「カネカ生分解性ポリマーPHBH」の製造設備を大型化すると発表した。
投資額は約25億円。生産能力は年間約5,000トン。2019年12月の稼働開始を予定している。
「カネカ生分解性ポリマーPHBH」は、欧州では使い捨てプラスチック削減に向けて各種規制が強化されており、果物・野菜袋やコンポスト袋などへの採用が進み、販売量が増加している。
また、マイクロプラスチック汚染が世界的な社会問題となっているなかで、海水中でも生分解する認証を取得したことに加え、今年3月には米国食品医薬品局(FDA)の食品接触物質(Food Contact Substance)に登録され、海洋資材や食品包装など幅広い用途での需要増が期待されている。
同社は、生産能力20,000トン規模の商業化プラントの検討を併せて開始しており、本格的な事業拡大を目指すとしている。
■ 設備投資概要
所在地:兵庫県高砂市高砂町宮前町1-8(高砂工業所)
投資額:約25億円
増産品目:生分解性プラスチック「カネカ生分解性ポリマーPHBH」
生産能力:約5,000トン/年
稼働開始予定:2019年12月