三菱電機、韓国にエレベーターの新工場/35億円を投資
2015年12月17日
三菱電機(東京都千代田区)は15日、韓国で三菱電機、三菱電機ビルテクノサービス、三菱商事が出資するMitsubishi Elevator Korea Co.,Ltd.(KMEC社)が新工場を建設すると発表した。
現在の仁川工場から開発・製造拠点を移転し、グローバルに対応した開発・検証体制を強化するとともに、KMEC社の生産台数を順次拡大、現状の約2.5倍となる年間4,000台を目指す。
開発検証組織である R&Dセンターを新設し、マザー工場である稲沢製作所(愛知県)の開発機能を一部移管。稲沢製作所と連携した開発力強化により、グローバル市場対応力を強化する。また、販売・設計・開発・製造・工事・保守の一気通貫体制により、市場のニーズやフィールド(工事・保守)情報を活用した開発・検証を推進する。
KMEC社の高い技術力を活用し、同社が供給する高速エレベーターの速度領域拡大(分速360mまで)と現地生産化により価格競争力を強化。ASEAN・中東向けに製品供給の拡大を目指す。
韓国の地域戦略機種「NexPia(ネクスピア)」シリーズの生産能力を増強。特に、市場拡大している中小規模の低層ビル向けの販売を強化するとしている。
■ 新工場概要
所在地:大韓民国 仁川広域市 経済自由区域(松島)
投資額:約330億ウォン(約35億円)
敷地面積:18,200㎡
総建築面積:19,300㎡
用途:エレベーター機器の開発・製造
生産能力:年間4,000台
人員:約120名(工場稼働時)
付属施設:エレベーター試験塔(高さ約 80m)・フィールド研修センター
稼働時期:2017年4月