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オーディオテクニカ、台湾に新工場

2018年11月30日

 音響機器メーカーのオーディオテクニカは28日、台湾子会社の台湾鐵三角(股)有限公司が建設を進めていた新工場が竣工したと発表した。

 同社は、1988年の設立以来、主にヘッドホンとマイクロホンの製造を担うアジアの重要拠点として発展し、現在では全世界にオーディオ関連製品を出荷している。

 今回、周辺エリアのインフラ整備の拡充や現行工場の老朽化などの物理的背景、生産能力増強の必要性とネットワーク確立などの理由から、設立30年の竣工を目指して2016年に新工場建設計画をスタートした。

 新工場は、既存のワイヤード製品の開発強化に加え、近年需要が増えているワイヤレス製品の開発や生産拡大のための新たな施設として、電波暗室、無響室、シールドルーム、クリーンルーム、試聴室などを完備した、地下1階、地上3階の4層構造となる。

 3階に新設されたクリーンルームでは、高品位なコンデンサー型の音響変換器を生産することが可能となる。また、無響室などの特殊室は、外部からの振動遮断を目的とする地下1階から全て切り離した設計となっていることに加え、工場から独立したトランスを経由して電源供給を行うことで電気的ノイズを回避する。

■ 新工場概要

会社名:台湾鐵三角(股)有限公司
施設名:台湾鐵三角中壢工場棟
所在地:中華民国桃園市中壢区福達路二段322巷6号
建築面積:1,941.35㎡
延床面積:6,873.68㎡
構造:工場/RC造(一部S造)地下1階付3階建
竣工:2018年11月28日

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