Spiber、タイ・ラヨーンに次世代バイオ素材の新工場建設
2018年12月3日
合成クモ糸繊維を製造するSpiber(山形県鶴岡市)は11月28日、タイ東部のラヨーン県に位置するイースタンシーボード工業団地に人工構造タンパク質素材の量産設備を建設すると発表した。
新プラントは同社として初の海外拠点となり、本社を置く山形県鶴岡市で既に稼働している発酵パイロットプラントの約100倍の規模(構造タンパク質の発酵生産プラントとしては世界最大規模となる見込み。〔2018年11月28日現在、同社調べ)
年間数百トン規模の生産を計画している同プラントは、発酵・精製プロセスに関わる生産技術開発の拠点、グローバルな生産拠点整備の際のモデルとしての役割も果たす。
今後、2019年半ばまでに着工し、2021年からの商業生産開始を目指す。出荷されたタンパク質は鶴岡市の本社内紡糸設備にて繊維に加工するため、同該紡糸設備の拡張・増設についても順次進める予定。
同プラントの建設にあたり、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)等を引受先とする第三者割当増資を実施し、50億円を調達している。
■ 新工場概要
所在地:タイ・ラヨーン県イースタンシーボード工業団地
製造品目:人工構造タンパク質素材
生産能力:数百トン/年
着工予定:2019年半ばまで
商業生産開始予定:2021年