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中部電力、名古屋火力発電所でバイオジェット燃料の実証設備

2018年12月6日

 中部電力(愛知県名古屋市)は3日、名古屋火力発電所構内で木質系バイオマスを原料とした純バイオジェット燃料の一貫製造実証設備の建設工事を開始したと発表した。

 設備の建設は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下:NEDO)の「バイオジェット燃料生産技術開発事業」による委託を受け、三菱日立パワーシステムズ(以下:MHPS)、東洋エンジニアリング(以下:TOYO)および宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)と共同で取り組む。

 実証では、中部電力の設備運転・保守技術、MHPSの「常圧酸素/水蒸気吹き噴流床ガス化技術」、TOYOが担当する「マイクロチャンネルFT合成技術」、JAXAの燃焼特性評価などの技術を結集し、純バイオジェット燃料を一貫して製造する技術の確立を目指す。

 中部電力としては、引き続き、事業領域拡大に向けた取り組みを進めるとともに、将来的な航空分野におけるCO2排出量削減の実現による地球環境負荷の低減を目指す。

■ 設備投資概要

所在地:愛知県名古屋市港区潮見町34(新名古屋火力発電所構内)
製造量:約20l/日
使用燃料:木質系バイオマス
燃料使用量:0.7t/日
実証試験開始予定:2019年度中

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