浜松ホトニクス、豊岡製作所に新棟建設/投資額70億円
浜松ホトニクス(静岡県浜松市)は11日、磐田市の豊岡製作所敷地内に新5棟を建設すると発表した。
今回、3月に解体した第4棟の跡地に、老朽化し手狭になった第5棟に替わる新5棟を建設し、電子管事業の研究開発、顧客対応を強化する。
新棟では、豊岡製作所内に分散していた開発部署を集約するとともに実験エリアを拡張し、電子部品や実装基板などのX線非破壊検査に用いられるマイクロフォーカスX線源や半導体の微細構造の測定などに用いられるスーパーコンティニューム光源など、産業分野向け光源やX線源の新製品開発および電子管製品の要素技術開発を促進する。
また、新棟の応接エリアを事務棟である現在の第5棟と比べ約1.5倍とし国内外からの来客や見学の増加に対応するとともに、営業部門と品質管理部門を集約し情報共有を進めることで顧客対応の迅速化を図る。
新棟建設により、開発部門、事務部門を集約し電子管事業の研究開発、顧客対応を強化するとともに、新棟への集約により発生した既存棟の空きスペースを利用し、X線源や検体検査装置向け光電子増倍管および関連製品の製造エリアと電子管製品の出荷エリアを拡張することで、今後の売上拡大に対応できる体制を整える。
■ 新棟概要
名称:豊岡製作所新5棟
所在地:静岡県磐田市下神増314番地の5(豊岡製作所内)
投資額:約74億円
建築面積:4,174㎡
延床面積:18,046㎡
構造:鉄骨造地上4階 地下1階
施設構成:地下各種試験室、エックス線実験室
:1階応接室、展示室、事務室
:2階会議室、事務室
:3階実験室(一部クリーンルーム、クラス10,000)、事務室
:4階食堂
収容人員:約300名
着工予定:2019年1月
竣工予定:2020年7月
稼働予定:2020年8月