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神戸製鋼所、米国で自動車向け押出・加工品の設備増強

2018年12月25日

 神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は19日、米国子会社のKobelco Aluminum Products & Extrusions Inc.(KPEX社)が生産能力を増強すると発表した。

 KPEX社は、バンパー材や骨格材などで拡大が見込まれるアルミ押出材需要の捕捉を目的に2016年4月に設立し、2018年11月より溶解鋳造工程から最終工程である加工工程までの一貫生産を開始している。

 北米では、衝突安全規制強化などを背景に、車体軽量化かつ高強度化のニーズが加速している。この動きの中で、衝撃吸収性の観点からアルミ材の需要拡大が見込まれている。

 今回、さらなる需要捕捉に向け、溶解・押出・加工工程の生産能力増強を決定。量産稼働については2020年前半を計画。完成後は、溶解炉2機・押出プレス2機の体制となり、生産能力は現状の月間約500トンから約1,000トンとなる予定。

■ 設備投資概要

会社名:Kobelco Aluminum Products & Extrusions Inc.
所在地:米国・ケンタッキー州ボーリンググリーン市(KAAP 隣接地)
投資額:約4,200万ドル(約46億円)
増員規模:約90名(フル操業時)
増強設備:溶解炉1機、押出プレス1機、その他加工設備
稼働開始予定:2020年前半

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