デンカ、大牟田工場でセラミックス基板の生産能力増強
2019年1月24日
デンカ(東京都中央区)は21日、大牟田工場とシンガポールで総額約80億円の設備投資を行うと発表した。
近年、環境対応車向けモーター駆動用パワーモジュールに使用される絶縁放熱部品として、放熱特性や熱サイクル信頼性に優れた当社の高機能窒化珪素セラミックス基板の需要が拡大している。
今回、大牟田工場で窒化珪素セラミックス基板の前工程に最先端の自動化プロセスを導入することにより、約3倍(2018年度比)の生産体制を構築する。
また、今後、環境対応車の基幹部材であるリチウムイオンバッテリーや各種制御装置向けの熱対策ニーズの高まりおよび半導体に代表される各種デバイスの高機能化により、球状アルミナの需要が拡大する見通し。
現在同製品は大牟田工場で製造しており、シンガポールに生産設備を増設することにより、生産拠点の分散によるBCPを確立するとともに生産能力を約5倍(2018年度比)に増強する。
■ 設備投資概要
◇ 大牟田工場
所在地:福岡県大牟田市新開町1
投資額:約40億円
投資内容:建屋新設、焼成炉、加工機など
稼働開始予定:2020年下期
◇ シンガポール
会社名:Denka Advantech Pte. Ltd
投資額:約40億円
投資内容:球状アルミナ製造設備および倉庫など
稼働開始予定:2021年上期