林原、75億円で岡山第二工場に新棟
2019年2月6日
NAGASEグループの林原(岡山県岡山市)は4日、岡山市北区の岡山第二工場内で新棟の建設を開始したと発表した。
現在の工場(現P棟)は、1976年に建設されプルランと各種酵素を生産している。プルランは、酵母がでん粉から作り出す天然多糖類で、主に食品の接着、増粘、品質改良や、カプセル製造など幅広い用途で使用されている。
酵素は、微生物が生み出すたんぱく質で、でん粉から各種の糖質を製造するために自社工場で使用している。
新プルラン・酵素棟(新P棟)は、昨年締結したロンザ社との長期パートナーシップ契約を背景に、製品の安定供給だけでなく今後の需要増加や新製品の製造にも対応できる新工場として岡山第二工場のマルトース棟(M棟)と現P棟との間に建築する。
新工場には、長年のプルラン・酵素生産のノウハウに基づいた独自の製造技術、最新の製造設備や省エネ設備を導入し、製品の競争力を強化する。新P棟が竣工後、現P棟は、順次解体していく予定。
■ 新工場概要
所在地:岡山県岡山市北区今保578(岡山第二工場)
投資額:約75億円
建築面積:約1,300㎡
延床面積:約5,000㎡
構造:鉄骨造6階
施工:(株)日立プラントサービス
着工:2019年2月1日
竣工予定:2020年9月