住友化学、韓国でタッチセンサーパネルの生産能力増強
2015年12月30日
住友化学(東京都中央区)は28日、情報電子化学部門の韓国拠点である東友ファインケム社で、有機ELパネル向けタッチセンサーパネルの生産能力を約1.4倍に増強すると発表した。
有機ELパネルは、液晶パネルと比べ、バックライトが不要のため、省電力で薄くて軽い上に、画像の明暗において高コントラストで応答速度にも優れることから、スマートフォンに採用するセットメーカーが増加している。
有機ELパネル市場が拡大するなか、パネルメーカーは、次世代のフレキシブルディスプレイの開発を進めており、同社は、有機EL材料分野において、これに対応するフレキシブルなタッチセンサーパネル、カバーガラス代替材料、バリアフイルムなどの開発を進め、早期事業化を目指す。
同社は、ICT分野を次世代事業開発における重点領域の一つと位置付けており、今回のタッチセンサーパネルの生産能力増強に加えて、同製品のフレキシブル化など高機能化と製品ラインナップ拡充に取り組むとしている。
有機ELパネル向け製品の能力増強は今回で3度目となり、新ラインによる量産開始は16年10月を予定している。
■ 設備増強概要
会社名:東友ファインケム
所在地:35, Poseunggongdan-ro 117beon-gil, Poseung-eup, Pyeongtaek-si, Gyeonggi-do
主な生産品目:有機ELパネル向けタッチセンサーパネル
生産能力:約1.4倍
量産開始予定:2016年10月