神戸製鋼所、高砂製作所で設備投資
2019年2月12日
神戸製鋼所(兵庫県神戸市)は7日、兵庫県高砂市の高砂製作所で鉄粉製品の生産能力を増強すると発表した。
投資額は約18億円。生産能力は従来の年間9万6千トンから11万トンへ増加する。2021年度初頭の量産開始を予定している。
同社の鉄粉製品は、主に自動車用焼結部品としてエンジンやトランスミッションなどの部品の材料に使用される粉末冶金向けを中心に採用されており、国内で50%弱のシェアを有するトップメーカー。
今回、自動車生産台数は中長期的に伸びが見込まれることから、今後も鉄粉の需要は高まると想定しており、拡大する需要に対応する為、生産能力増強を決定した。
投資内容は既存の仕様をベースとしつつ処理温度を現在より高温にすることが可能な還元炉1基に加え、セグレスミキサ1基を増設する。
セグレスミキサの増設により、「セグレス」の生産能力についても従来の年間4万トンから6万トンへ増加する。
■ 設備投資概要
所在地:兵庫県高砂市荒井町新浜2-3-1(高砂製作所)
投資額:約18億円
生産能力:鉄粉製品 110,000トン/年
:セグレス(上記の内数) 60,000トン/年
設備:還元炉1基、セグレスミキサ1基
量産開始予定:2021年度初頭